『安保徹のやさしい解体新書』④消炎鎮痛剤(湿布)には副作用がある

上記でも、『安保徹のやさしい解体新書』(安保徹、2013)の内容を紹介しましたが、今回もどうしても書いておきたい内容なので覚書。

ただこの本からは、これで最後にしようと思います。

消炎鎮痛剤は「炎症を消して痛みを鎮める」という意味ですから、つらい痛みや行き過ぎた発熱もとれる、不快な現象がすべてとれるかのごとく、惑わされてしまいます。(p192)

私の母親は、ひざが痛くて、湿布薬を山ほど使っていたんですが、便秘がひどくなり血圧が上がり糖尿病になり、そして不眠症になりました。眠れなくなることも興奮状態ですから、こうした症状は、みんな交感神経緊張状態の症状なのです。(p192)

医師は誰でも気楽に、頭痛があれば処方するし、生理痛が強いと処方する消炎鎮痛剤ですが、交感神経緊張をもたらす独特の作用があるのです。(p193)

以前は、就寝前に寝帰りを打てないほどの坐骨神経痛が出ると、その都度湿布薬を貼って寝ていました。

が、今考えるとそれは交感神経緊張という作用を招き、不眠に繋がっていた可能性が高いと思います。

湿布薬を貼ることで得られる効果は、一時的な痛み消しだけで、根本的な解決にはなっていません。

むしろ血流を遮断する分、体への負荷がかかり、副作用による悪影響も考えれます。

薬の横綱といわれるくらいあちこちに使われる消炎鎮痛剤ですが、使い始めたきっかけの腰痛さえも治りません。消炎鎮痛剤は血流を遮断する治療ですから、痛みは止まるけれど薬の効果がきれて血流が戻るとまた痛くなります。腰痛は、血流を修復させるために出る痛みですから、血流が修復しない限り治りません。(p194)

腰痛は、血流を修復させるために出る痛み」ゆえ、血流を修復させることが根本的な解決になります。

でも書いたように、以前は腰痛が出るたびに湿布薬を使っていましたが、上記を知って以降は、

消炎鎮痛剤や湿布薬を使うのは痛みのつらい急性期の短期間だけ、あとは血流を回復させるようにしましょう。(p194)

の言葉通り、本当に辛いときだけ使うことにしました。

そして血流を回復させるために、

  • 適度な運動や筋トレで筋肉量を維持
  • ストレッチ
  • 湯船に浸かる
  • 適度に水分を摂る

など、血流を良くする習慣を身に付けて生活しています。