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ベトナム・ホーチミン「統一会堂」「戦争証跡博物館」

time 2017/01/16

ベトナムホーチミンを訪れた際に強く印象に残った場所が2カ所あるので、その場所を紹介したいと思います。フランス統治時代に建てられた中央郵便局・サイゴン大教会なども有名ですが、それ以上にホーチミンを訪れたら行って欲しい場所があります。

まず1つ目が、統一会堂(旧大統領官邸)です。

ベトナム戦争終結の場として有名なこの建物は、過去2回再建されており、建物の名前も1873〜1955年は「ノロンドン宮殿」、1955〜1975年「独立宮殿」、そして1976年以降は今の「統一会堂」と変わっていきました。

最初の建物は、フランス領インドシナ時代の1873年に初めて建てられ、フランス知事やフランス総督によって使用されていました。1962年クーデターが起こり、建物は大破し、1966年に再建され、その後ベトナム戦争終結までは大統領府及び官邸として使用されていました。その後、1975年にもう一度再建されたものが今の建物だそうです。現在は、国賓を迎える時や国際会議に使われる時以外は、一般に公開されています。

敷地内を歩いていると、戦車がありました。旧ソ連製の戦車だそうですが、展示されていることに少し物々しさを感じます。

建物は、地下1階と地上4階、屋上の造りとなっており、部屋数は100以上にも上るそうです。ちなみに、この部屋は、慶節室と呼ばれ今でもサミットなどに使われているそうです。

こちらは、内閣会議室です。洗練された内装でしたが、余計な装飾がないスッキリとした部屋でした。

こちらは、応接間です。

こちらは、ベトナム戦争当時の作戦会議室です。

1960年から始まったベトナム戦争ですが、南北の統一をかけた15年間に渡る長期戦争でした。ここ統一会堂は、ベトナム戦争が終結するまでは南ベトナムの大統領官邸であり、大統領とその夫人が暮らす邸宅でもありました。それゆえ、堂内には寝室をはじめ、映画館や図書室、庭園といった娯楽施設もありました。しかし、その大統領官邸も1975年4月30日までで、それ以降は戦争が終結し、南北が統一した場として、翌1976年に大統領官邸から「統一会堂」と改名し今に至っています。

こちらは、大統領の応接室です。

素敵な絵が飾ってありましたが、作者とタイトルがわかりません。知っている方がいたら教えてください。

屋上から見た正面の風景です。現在の穏やかな様子は、戦争中は到底想像できなかったでしょう。

屋上には、米軍が使っていた軍用ヘリUH1が展示されています。ベトナム戦争関連の映画でよく出てくるそうですが、ちょっと怖かったです。

もう1つ印象に残ったのが、戦争証跡博物館です。

ベトナム戦争では南北合わせて500万人のベトナム人が犠牲になり、数百万人を超える負傷者がでましたが、その犠牲者の半数以上は民間人だったといいます。また、南ベトナムを支援していたアメリカ軍が大量に使用した枯葉剤(Agent Orange)の影響で、戦後40年経った現在でも苦しんでいる人々が数多くいます。

屋外に展示された多くの戦闘機や戦車や、館内に展示された大砲や爆弾などの遺物、戦時中の残虐行為が記録された写真、戦火を逃げ惑う民間人の写真などの展示を見ていると、ずっしりとした重い気持ちになってきます。枯葉剤の影響で亡くなった胎児や、戦後も先天的な健康被害に苦しむ多くの人々の写真は、見るのを憚られるほどです。

館内の案内図です。そこまで広くはありませんが、内容の濃い博物館です。

戦車や戦闘機、ヘリコプターが展示されていました。子ども連れの方は、館内に入らずこの程度の見学にとどめておいた方がいいかもしれません。館内の展示は、刺激が強すぎる恐れがあるからです。

不発弾や戦争中の写真など戦争の恐ろしさが生々しく伝わってくる展示の数々に、目を背けたくなるものも多くありました。

ベトナム戦争で、化学兵器として使用された「AGENT ORANGE(枯葉剤)」には、ダイオキシンが含まれており、その猛毒性によって多くの人々が今もなお苦しんでいます。

どれだけの爆弾や戦闘機が使用されたかを示した表もありました。恐ろしい数です。

犠牲者の数が多すぎて、考えるだけでおかしくなりそうです。

戦争証跡博物館には、ベトナム戦争を取り上げた新聞や広告も展示されており、その中には日本の共産党をはじめ、多くの新聞、ジャーナリストたちが、非戦争、アメリカ撤退を訴えていたものが残っていました。ベトナム戦争でアメリカが撤退したことは知られていますが、武力による撤退ではなく、世界中から非難された世論からの撤退ともいわれているのです。

戦争は絶対にしてはいけないです。世界的に右極化していますが、そんな酷いビジネスに一般人を巻き込む必要は一切ありません。戦争を支援している企業もありますが、そうした企業の商品は買わないなど普段から出来ることはあるものです。

日本が戦後70年経った今でも、戦時中の後遺症で苦しんでいる人もいます。これは私の勝手な推測なのですが、最近様々な精神的障害を患う人が増えたのは、戦争のせいではないかと思っています。現在60代位の人々の祖父母世代が戦争を経験したため、食糧難・物資難にあえいだたえに、親からの愛情不足な子どもが多くなり、それが世代をまたいでしまった結果このような現状になっているのだと思います。

もちろん、それだけが原因ではなく、食べ物や環境などが関わっているとは思いますが、戦争の傷跡はそれほど深く、数世代に渡って人々を苦しめるものだと思います。絶対に戦争はしてはいけないし、するような国にしてはいけないと思うので、自分ができることを地道に続けていこうと思います。

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