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『沈みゆく大国 アメリカ』ハコモノ乱立だけじゃない!GPIFの年金運用で失われる年金財源

の続きです。 多くの日本国民を貧困化し、グローバル企業と投資家が儲かる政策を強行する日本政府ですが… 『沈みゆく大国 アメリカ』(堤未果、2014)では、GPIFへの警鐘も鳴らされていました。 GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人のこ...
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『沈みゆく大国 アメリカ』国家戦略特区法によってグローバル企業に支配される日本

『沈みゆく大国 アメリカ』(堤未果、2014)で日本への警鐘が鳴らされていた分野に、 ほかにも国家戦略特区法とGPIFがありました。 まず、国家戦略特区法。 この法律は、八〇年代以降すさまじい勢いで国家解体中のアメリカと同じ道をたどる内容に...
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『沈みゆく大国 アメリカ』国民皆保険制度を破壊するマイナンバーカードと保険証の一体化

数年前から読みかけのまま放置していた、『沈みゆく大国 アメリカ』(堤未果、2014)をやっと完読。 堤氏の本は分かりやすいのですが内容の重いものが多く、、、今回も気分転換しながらでないと読めませんでした。 さてこの本では、 医療保険会社、製...
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米軍駐留は徴兵制度よりマシなのか

米軍基地について長々と書いていて、米軍による軍事占領が続いている状態は人権侵害も含めて異常だ と思ったのですが、、、 徴兵制を復活させるよりはマシかもしれない、と思ったのも確かです。 というのも、旧日本軍(陸海軍)の実態が書かれた戦争経験者...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』㉔日米原子力協定を読むと絶望する

の続きです。 前回、原発に関してアメリカ側の了承なしに日本側だけで決められるのは電気料金だけと書きましたが、 日米原子力協定の条文を読むと、なぜ日本政府はこんな不平等協定を結んだのか、と絶望的な気持ちになります。 「第一二条四項 どちらか一...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』㉓アメリカの了承なしに日本だけで決められるのは電気料金だけ

の続きです。 前回、 「安保条約のようなわが国の存立の基礎に重大な関係をもつ高度な政治性を有する問題」(p85) には原発問題も含まれ、そこでは法的コントロールがおよばないと書きましたが、 著者は、 おそらく一昨年(二〇一二年六月二七日)に...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』㉒原発にも、米軍基地と同じ法的構造が適用されている

これまで『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(矢部宏治、2014)から、 日本にある米軍基地に関する内容を引用させてもらいましたが、 今回からは日本にある原発に関する内容も引用します。 前回、大日本帝国憲法では三権分立といい...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』㉑天皇制を利用する層に私物化される日本

の続きです。 くり返しになりますが、結局、決め手は憲法です。憲法によって政府の暴走をとどめ、戦争を防ぎ、人びとの人権を守るしかない。(p280) と著者は主張していますが、今の日本にいる軍国主義的思想をもつ政治指導者と知識人のもとで憲法を改...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑳日本の支配層のために、大半の国民が犠牲になっている

の続きです。 前回、日本の支配層の総意として昭和天皇が、 沖縄における軍事占領の継続と、日本各地での米軍駐留を、GHQと国務省に希望した旨を書きました。 なぜ、アメリカ政府(国務省)やアメリカ国民が、沖縄を非軍事化して返還すべきだと繰り返し...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑲沖縄の軍事占領と米軍駐留は、日本の支配層が希望した

の続きです。 前回、アメリカ(米軍)は国連憲章の敵国条項や、アメリカが各国と結んだ安全保障条約を法的根拠に、 沖縄での軍事占領、日本各地への米軍駐留、米軍基地における空域支配、米軍機による低空飛行などを行い、 日本国民よりも米軍の権利を尊重...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑱アメリカへの自発的隷従状態

の続きです。 前回、戦後ドイツが周辺諸国に真摯に謝罪し、「過去の克服」を行うことで「独立」を果たしたことを書きましたが、 日本は、 戦後まもなく成立した冷戦構造のなか、米軍基地の提供とひきかえに、外交と安全保障をすべてアメリカに任せっきりに...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑰国際法上最下層の地位にある日本

の続きです。 こうして見てくると、戦後世界において日本にあたえられた国際的地位というのは、本当にきびしいものだったことがわかります。 (中略) 現在日本で手に入るもっとも信頼できる国連憲章の解説書である『コマンテール国際連合憲章―国際連合憲...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑯対米隷属になるのも仕方がない日本

の続きです。 前回、米軍は、日本に駐留することで日本が再軍国主義化しないよう監視している、と書きました。 それは、1971年に行われた中国での秘密会談で、 周恩来首相から米軍を日本に駐留させている理由をきかれた、 大統領補佐官ヘンリー・キッ...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑮日本が再軍国主義化しないか米軍を通して監視されている

の続きです。 前回、日本はアメリカの属国ではなく潜在的敵国 と書きましたが、 詳しく言うなら、日本はアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドの潜在的敵国なのかなと。 実はアメリカは日本の占領を終えるにあたって、日米間の安全保障条約を、もと...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑭日本はアメリカの属国ではなく潜在的敵国

の続きです。 これまで、日本はアメリカの属国だと思っていました。 でも書いたように、戦後、昭和天皇とその側近グループが政府を通さない裏ルートで、 対米従属路線をつくり、「沖縄の軍事基地化」と「日本全土での基地の提供」を提案。 その後、砂川裁...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑬米軍による日本への駐留が続いている理由

の続きです。 引き続き『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(矢部宏治、2014)から引用します。 前回、国連憲章にある敵国条項がいまだ有効であるがために、 国連憲章第107条にあるとおり、米軍による軍事占領状態が、独立後70...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑫日本に対する敵国条項は今も有効

の続きです。 敵国条項が適用される国の名は、国連憲章に書かれていません。定義としては、 「第二次世界大戦中にこの憲章の署名国の敵だった国」(第五三条二項)となっており、日本、ドイツ、イタリア、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、フィンランド...
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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』⑪国連の成り立ちと敵国条項

の続きです。 前回、大西洋憲章(=アメリカ・イギリス共同宣言)について少し書きましたが、、、 これは1941年に、第二次世界大戦後の戦後処理構想や国際協調のあり方を、 アメリカ大統領とイギリス首相が会談して合意した憲章なのですが、 この共同...